クジラ・イルカ・シャチの違いはわかりますか?
公式には明確な違いはないと言われています。
公式に明確な違いがないということでしたが、色んな視点で自分なりに調べてみました。
その結果…。
ほんとにクジラ・イルカ・シャチはほぼ同じでした!
以下、調べた結果です。
もくじ
クジラ・イルカ・シャチの寿命の違いはあるの?
クジラ・イルカ・シャチの違いは、まず寿命が違います。人間だけで見ても個人で寿命が違いますからね。
クジラ・イルカ・シャチの寿命
シロナガスクジラ、マッコウクジラ、ザトウクジラなど色んなクジラがいます。クジラ全般60年以上生きると言われており、イルカとシャチは30年ほどの寿命だと言われています。クジラが長生きする理由については科学的に解明されているわけではありませんが、エネルギー効率がいいという理由で長生きしているのかなと思われます。
クジラはエネルギー効率がいい
クジラの中にはハクジラやヒゲクジラがいます。ハクジラというのは、シャチやイルカのように上顎と下顎に歯の持ったクジラのことをいいますが、ハクジラは餌を1匹ずつ捕獲して餌としているためお腹いっぱいにするためには何度も狩りに行かないといけないわけです。その際、呼吸もしないといけないため行動範囲がどうしても広くなりがちで人間でいうと忙しいサラリーマンみたいな感じですね。一方、大型なヒゲクジラの代表であるシロナガスクジラは1回の潜水時間も長く1回の食事に大量の餌を食べることが出来るので食事をするための行動範囲は狭くて済むというわけです。行動量の違いから、ストレスを感じるときが少ないクジラのほうがより長生きしているのではと思われます。
他の動物の寿命から比較
他の動物の寿命も見てみましょう。
犬・猫の寿命は15年、牛は20年、馬は30年というように陸上の動物はイルカ・シャチ・クジラに比べやや短めの寿命となっています。もちろん長生きする陸上動物もいるのですが、海の哺乳類に関して言えばイルカ・シャチ・クジラは長生きということになりますね。
この点から、イルカ・シャチ・クジラの違いはほとんどなく大型のクジラのみ長生きできるということがわかります。
クジラ・イルカ・シャチの目・耳・鼻に違いはある?
クジラ・イルカ・シャチの目
クジラ・イルカ・シャチの目自体はあるのですが、実際には視力自体は低いようです。視界は私達人間が陸上で物を見るのと水中で物を見るのとで違いがあるようにクジラ・イルカ・シャチでも視界が悪く、目で物事を判断というわけには行かないようですね。視力が悪い代わりに超音波を出して色んな物を察知しているといわれています。
クジラ・イルカ・シャチの耳
クジラ・イルカ・シャチにも耳はあり、人間と同じで目の横に耳の穴がついています。耳たぶ自体はないのですが、目の代わりに超音波をだして音をキャッチするために耳がついているようです。陸上の動物でも超音波をだす動物にコウモリがいますがコウモリと同じように超音波によって餌の位置を把握したり、コミュニケーションをしたりしています。このあたりは、クジラ・イルカ・シャチも同じように超音波を使っています。
クジラ・イルカ・シャチの鼻
クジラ・イルカ・シャチの鼻は人間と違いニオイを嗅ぎ分けるものではなく、呼吸するための鼻になっています。クジラ・イルカ・シャチどれも同じ位置についており頭のてっぺんあたりに穴があいているのが鼻ですね。イルカとシャチ、クジラのなかでもハクジラは頭のてっぺんに穴が1個あいていますが、ヒゲクジラの場合は2つ穴があります。ですが、イルカとシャチ、ハクジラの鼻は中で2つに分かれているため人間と同じ2つの穴でできているのです。哺乳類は鼻の穴が2こあるということで、クジラ・イルカ・シャチに鼻の違いはないようです。
クジラ・イルカ・シャチの歯に違いはあるの?
クジラ・イルカ・シャチの違いはほぼなく、歯の数自体はバンドウイルカ、カマイルカ、オキゴンドウなどの種類によって歯の本数は全く違っています。イルカやシャチ、ハクジラは歯の本数自体は違うのですがヒゲクジラには歯がなくヒゲによって歯の役割をしています。
ヒゲクジラのヒゲ
ヒゲクジラのヒゲは、上顎にびっしりとヒゲがついています。人間のヒゲのイメージとは全く違い、人間でいうと1本の歯自体が何百本の毛になっておりそれが上顎全体についているのです。イルカやシャチ、ハクジラは噛むための歯なのですが、ヒゲクジラのヒゲは主に網の役割をして餌を取り込んでいます。人間で例えると、釣り竿1本で1匹ずつ釣るのがイルカやシャチ、ハクジラになります。ヒゲクジラは網を持ってまとめて魚を捕獲する漁師というわけですね。網をあげれば網の中は魚がたくさんはいっているというイメージです。
この点からいえることは、クジラ・イルカ・シャチの歯の本数は違いますが仕組みとしてハクジラかヒゲクジラかの違いということになりますね。
クジラ・イルカ・シャチはカバの親戚?
クジラ・イルカ・シャチは偶蹄目(ぐうていもく)と呼ばれる分類でカバの親戚なのです。
偶蹄目って何?
偶蹄目(ぐうていもく)というのは、哺乳類の分類の中で蹄(ひづめ)の数で偶蹄目と奇蹄目とで分類されているのです。偶蹄目にあてはまる動物は、カバ、ウシ、シカ、キリンなどが1つの足に蹄が2つある動物をいいます。奇蹄目(きていもく)というのはウマ、サイ、バクの3種類のみで1つの足に1つしか蹄がない動物です。
偶蹄目の特徴としては、蹄の他に耳の付き方にも特徴があり横向きに耳がついているのが偶蹄目なのです。耳の付き方に関しては絶対にそうっていうわけではなく例外もありますが、基本的には偶蹄目は横向きに耳がついているようです。(これはわかりづらいと思いますね)
偶蹄目の胃は多い
偶蹄目の胃は、人間と違い胃袋が複数あります。人間でも胃は1つしかありませんがウシやキリンの胃袋は4こあると言われています。そしてクジラ・イルカ・シャチも胃袋が4つあります。胃袋が4つある理由として、反芻行動(はんすうこうどう)によって消化されるので胃が4こあるようです。
反芻行動って何?
反芻行動(はんすうこうどう)というのは、一回食べたものを1つ目の胃の中にいれて、その後また口の中に戻してからまた飲み込む行動をいいます。口の中に餌を戻してよく噛むことによって次の2番目の胃に唾液とともに送り込みます。カバやウシ、クジラ・イルカ・シャチは体内の最近や酵素によって餌の消化活動しているのです。
クジラ・イルカ・シャチも偶蹄目であり反芻行動を行っているということで同じ分類といえますよね。
最後に
生物研究者ではないので調べるというのも限度がありましたが、クジラ・イルカ・シャチってどうてみても同じには見えないですよね?しかし、哺乳類の中では鯨偶蹄目(げいぐうていもく)という分類されています。クジラ・イルカ・シャチは蹄なんてありませんし、カバだって超音波だしませんよね。動物にはたくさんの謎があってどんな進化してきたのかというロマンもあったりします。
あなたも気になった動物を調べていくと色んな物が見えてくるかもしれませんね!