新型コロナウイルスによる新型肺炎が世間に認知されてからかなりの日数になりますが、一向に終息に向かっているようには思えませんよね。
日本の政府に対しても、ネットの声では政府・厚生労働省は無能という言葉も結構見かけます。リアルの声では政府は無能という声はほとんど聞きませんが実際に政府は無能なのでしょうか?色々な視点より政府がほんとに無能なのかを考察してみました。
私の意見を入れるとすると、
政府の対応は、いたって普通ではないかと思っています。
もくじ
新型コロナウイルス、政府の対応
新型コロナウイルスが話題になり始めたころ、中国の長期連休である春節に中国人旅行者が日本の観光地に大量に押し寄せました。
この頃は、今ほど話題性も少なく健康カードによって体調が悪かったら申し出てくださいという『健康カード』という名のカードを観光客に手渡して対応していました。
その後、何人か感染者確認という報道とともにクルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』の報道に注目され、船内の新型コロナウイルスの感染により政府に批判がかなりあったようです。
確かにクルーズ船の問題には細かいところに落ち度があったようには思えます。
船内の環境や検査タイミングなどあらを探せばいくらでもでてくるでしょう。しかし、船内の乗客1人1人の対応を政府が出来ると思っているのですか?
ネットの声では、クルーズ船に隔離してないと危険というような言葉がでていますが、実際にクルーズ船に乗っていた人たちのことを全く考えてないのではないでしょうか。
新型コロナウイルスとインフルエンザ、政府の対応
今まで、インフルエンザに対して政府は対応してきています。新型コロナウイルスとインフルエンザには圧倒的に感染者の数字が違います。
2月16日のデータですが、新型コロナウイルスのチャーター便含む国内の感染者数は1251人です。
一方、インフルエンザ感染者数は年間で1000万人に及んでいることをご存知ですか?
インフルエンザは1週間ごとにデータをとっており、1週間で数十万人という規模の感染者を出しています。
この感染者数に対してインフルエンザ特別措置法という法律があるのですが、この特別措置法の中身の一部は、いたって当たり前のことしか書かれていません。
例えば、
第四条 事業者及び国民は、新型インフルエンザ等の予防に努めるとともに、新型インフルエンザ等対策に協力するよう努めなければならない。
事業者は、新型インフルエンザ等のまん延により生ずる影響を考慮し、その事業の実施に関し、適切な措置を講ずるよう努めなければならない。
第二十八条第一項第一号に規定する登録事業者は、新型インフルエンザ等が発生したときにおいても、医療の提供並びに国民生活及び国民経済の安定に寄与する業務を継続的に実施するよう努めなければならない。
このインフルエンザ特別措置法に関しては、今の新型コロナウイルスにもあてはまる内容になっています。
ネットの声でも満員電車でパンデミックのようなことも書かれていたりします。
新型コロナウイルスによって会社を休業にしろ、学校を休校しろ、電車を止めろ等、国民経済の安定に寄与する業務を継続的に実施するように勤めなければならないとある以上、政府がネットの声のような発言はするわけがありません。
インフルエンザの感染率からみても新型コロナウイルスはまだ人数が少なすぎるという見解なのでしょう。不安に思う国民に関して言えば、目に見えないウイルスだから不安・治療薬や特効薬が現在ないから不安ということで怒りの矛先が見えないものなので政府が無能と言っているだけのように感じます。
新型コロナウイルスと交通事故、政府の対応
先程も数字を出しましたが、国内の新型コロナウイルスの感染者数は1251人です。
そして、国内の交通事故の件数をご存知ですか?
年間交通事故38万1237人 うち死亡事故3133人 負傷者数46万1775人
という数字になっています。政府というよりは警察の管轄ですが警察があってもこの数字です。
交通事故はウイルスのように見えないものというわけではありませんよね。
1人1人が気をつければ0になるとは思えませんが、減ることは減ると思われます。
交通事故を起こした場合、完全に自分に非がない場合であったりお互いに非があったりする場合もあります。
新型コロナウイルスが感染したり蔓延したりするのは政府、警察のせいなのでしょうか?
新型コロナウイルスが拡大していくのは政府のせいというのはお門違いなのではないでしょうか。
新型コロナウイルスと火災、政府の対応
先程は警察に関して例を出しましたが、消防署に関しても言えます。
年間火災は、
出火件数39373件 総死者数1456人 負傷者6052人
という結果になっています。
この結果をみて、火災による負傷者が多いのは消防署がしっかりしてないからいけないと思いますか?
政府であっても消防署であっても、やれることは限られているのです。1人1人に対して毎日、火の元確認してくださいと言ったとしても0には恐らくなりません。
火災原因に放火というのもあるので、個人が気をつけていても火災は起きたりします。
放火犯に対して許せるわけではありませんが、消防署や消防団に毎日徹夜で地域全域を見回れと言えますか?
ネットの声は、同じようなことを言っているようにしか思えません。
最後に
いかがでしたでしょうか?当然、この記事に対して批判もあるかもしれません。
新型コロナウイルスは目に見えないものですので不安になるのも事実。
しかし、毎年流行しているインフルエンザでも話題にはなりますが、政府に対して批判する人はほとんどいないのではないでしょうか。交通事故、火災に関しても政府が悪いと言っている人はほとんどいないのではないでしょうか?
批判するのは簡単です。具体案を出して意見を言っている人も実際にいます。
政府の記者会見でも、突っ込んだことを言えないのは感染者に人権があったり、風評被害を恐れて細かくは言えないのです。批判する前にこの発言は誰に影響を与えるかというのを考えてから発言してみるといいのかもしれませんね。
データ引用元:厚生労働省・総務省・消防署