人によっては1年中怖い話をすることがあるかと思いますが、普通の人なら怖い話を聞くことはあっても、怖い話をするということ自体は滅多にありませんよね。
そこで、せっかく怖い話を仕入れてきたけど話し方によっては「全く怖くない…。」と思われたら苦労が無駄になってしまいます。
やはり、怖い話をする時には聞き手が怖がってくれないと意味がないですよね?そんなあなたに、『大したことでなくても怖くなる怖い話の話し方』を紹介していきます。
『大したことでなくても怖くなる怖い話の話し方』にはポイントは3つあります。
そのポイントとは、
- ●言い方を断言
- ●季節の描写を工夫
- ●情景の説明は距離感を出す
3つポイントをあげましたが、正直何を言っているのかわからない人が多いかと思いますので解説していきます。
もくじ
怖い話の話し方①言い方を断言
言い方を断言と言われてもピンとくる人は少ないかもしれません。どういうことかというと、実際にはなかったことなのにいかにもあったかのように話すということです。
例をだすと、
- ●7月なのに肌寒く暖房を入れて寝た日がありましたよね。
- ●桜が散った後だというのに雪が降った日がありましたよね。
- ●お昼の2時だというのに雷雲接近して、この世の終わりのような暗さになったことがありましたよね。
といったように、実際にはなかったことなのに読者が想像しやすい情景を思い浮かべやすく話すことが重要なのです。
不思議な体験をしたという話をする場合なら明るい昼間でも臨場感はでますが、今回は怖い話をするときのポイントなので、夜ということのほうが聞き手は怖い雰囲気を想像できるのではないでしょうか。
怖い話の話し方②季節の描写を工夫
続いて、季節の描写を工夫についてお伝えします。上記の言い方を断言というのとかぶるものがありますが、聞き手がわかる季節を感じさせるものを出すと臨場感が伝わります。
例をだすと、
- ●8月の眠れない夜中に起こったことです。
- ●外に出ると一瞬で氷が溶けてしまうようなお昼のことでした。
- ●夕立ちが通り過ぎアスファルトの独特の匂いが漂っている時でした。
というように、歌などのように季語が含まれているといつ起こったことなのかという事が聞き手が理解しやすいようになります。小説などもそうですが、聞き手が情景を思い浮かべやすくリアルに思える情景を伝えると引き込まれていきます。
怖い話の話し方③情景の説明は距離感を出す
3つ目のポイントは、情景の説明は距離感を出すということです。
距離感を出すというのは、恐怖を感じるときにはいきなり怖いということはなく、徐々に怖くなっていくわけですからジワジワと怖くなっていくように表現していくことです。
例をだすと、
- 何か音が聞こえた
- 段々と音が大きくなっている気がする
- 隣の部屋から何かを引きずった音がする
- 扉の前で音が止まった
- 恐怖のあまり私は固く目を閉じていたが扉を開ける音がした
- そのあとのことは覚えていない
といったように、距離とともに恐怖も段々と近くなっていくように話をすると聞き手も引き込まれて行きます。
怖い話の話し方:3つのポイントを使うと
『大したことでなくても怖くなる怖い話の話し方』の3つのポイントを抑えて例文を考えてみましょう。
あれは令和になったばかりのGW中、雨がしとしと降っていた夜中でした。
家の壁が薄いということもあり、屋根から落ちる雨音が気になり、なかなか寝付けれない夜を布団の中で過ごしていた時です。
雨音に混ざって外から「ガタゴト…ガタ…ガタゴト…ガタ」変な音が聞こえてきました。
私は「こんな雨の降っている夜中に猫でもいるのかな?」とか思いつつ、面倒くさいし外の事なので、確認せずに寝ようと思っていたのです。
ところが、気のせいかもしれませんが、音が段々と大きくなっているように感じました。
そして、変な音に紛れて「ミィ…ミィ…ミィ…」といった子猫の鳴き声のような音も聞こえてきたのです。
といったように、例文は創作なのですが臨場感が出ていますよね。
他にも、文章の基本である『いつ』『どこで』『誰が』『どうなった』かをしっかり伝えることができれば臨場感が出て、聞き手は引き込まれていきあなたの話をしっかり最後まで聞くと思いますよ。
まとめ
『大したことでなくても怖くなる怖い話の話し方』をわかりやすくまとめると、
- ★嘘でもほんとにあったかのように話す
- ★季語などを入れて聞き手がイメージしやすいようにする
- ★数分の出来事でも時間の流れがわかるようにする
といったことを気をつければ引き込まれるような話し方になるはずです。
最初からうまく話すことはできないかもしれませんが、話す内容をイメージしておいて3つのポイントをおさえて話すことを心がけていきましょう。