近年、中小企業では人手不足で倒産など騒がれていましたが、かたや大企業では終身雇用制が崩れ、毎月のように早期退職者募集の報道がされていますよね?一昔前なら、大企業に入社できれば一生安泰と言われていたのに「どうしてこうなった…。」と思っている方も少なくないはずです。
大企業全部ではありませんが、働いている会社がいつ早期退職者募集をしてくるかわかりませんので事前に心の準備や対策を練って置いたほうが良いように思えます。
この記事で日本の企業の早期退職者募集の現状とどう対策していったらいいかをいっしょに考えていきましょう。
もくじ
大企業の中高年リストラ、配置転換の現状
全国の大企業で2018年~2022年度あたりまでに人員削減数、配置転換人数を合計すると5万人~6万人に影響を及ぼすと思われます。
みずほフィナンシャル・グループでは1万9000人
富士通、カシオ、味の素などの大企業では、数百人から数千人という大規模の人員削減、配置転換が行われるようです。
大企業を辞めた、辞めることになっている人は
現在、発表されている人員削減は今回だけのものではないと思われます。
追加で人員削減されるときもあるだろうし、報道された会社以外にも人員削減がされる会社もあるかもしれません。
すでに、会社を辞めたという人や辞めることになっている人もいるでしょう。「今までの苦労はいったい…。」「安定を求めて大企業にはいったのに…。」とか思う人もいると思います。
辞めたばかりだと「生活できないかもしれない…。」「就職がもうできないかもしれない…。」と不安になるのは仕方ないと思いますが、いつまでも気にしていたら前に進めません。
今はつらい時期だとは思いますが、今できることをやっておくのが良いと思います。
大企業を辞めた、辞めることが決まっている人のやるべきこと
ハローワーク
- 転職活動中に支給される失業保険などの手続き
- 職業訓練
- 求人情報検索
- 転職、就職相談
しっかりハローワークで説明を聞くことをオススメします。
転職サイト、転職エージェントサイト登録
- ビズリーチ
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- JAC リクルートメント
- Spring転職エージェント(アデコ)
- リクナビnext
転職サイト、エージェントサイトは登録は無料なので登録しておいてもいいと思います。
収入面は現状維持というのは今の時代難しいかもしれませんが、それは今のどの世代でもあてはまります。今の時点で働くことに重点をおいてとりあえず生活を安定させることを重要視することが大切だと思いますよ。
中高年層リストラがない会社でも
今後、人員削減や配置転換されていく会社も後を絶たないかもしれません。
「自分の会社は大丈夫!」「自分は仕事できるから大丈夫!」「人事の人と仲が良いから大丈夫!」などと思っていると足元をすくわれるかもしれません。
「大丈夫!」「安心!」と思わず、いつ人員削減で辞めないといけなくなってもいいように準備だけはしておいてもいいと思います。
では、準備とは何をしたらいいのかを見ていきましょう。
準備はなにをしたらいいの?
退職金について考える
早期退職の退職金は割増されることがほとんどですが、金額に飛びついて行動するのはやめましょう。しっかり後のことを計算してから早期退職することをおすすめします。
すでにいつかこの会社を辞めようと思っている人は、早期退職の噂が出始めたら早期退職者の退職金より多くもらって辞めるという手もあるかもしれません。会社によりますが…。
会社自体は早期退職募集するんじゃないかという雰囲気がもしあったら情報収集に力を入れておくのもいいと思います。
退職金の税金のこともしっかり理解しておくことが重要です。
解雇理由証明書について学んでおく
解雇理由証明書というものがあるというのをまず覚えておいてもらったほうがいいですね。
納得できない理由で解雇ということもあったりするため、違法性がないかを調べるために必要なものが解雇理由証明書です。
納得できない解雇の場合があるため調べておいてもいいと思います。
自己都合退職にならない為に学ぶ
早期退職者が募集されると、自分だけは残りたいという人もでてきます。それによって退職に追い込むいわゆるいじめが発生したりするかもしれません。急に上司の対応が変わったなどがあったら注意が必要です。
自己都合で会社を辞めた場合、退職金がすくなかったり、失業保険もすぐにはおりなかったりするのでしっかり知識を詰め込んでおいたほうがいいと思います。
どうせ辞めるなら早期退職募集時の割増退職金はもらわないと損ではありますし、失業保険も重要ですからね。
転職サイトなどに登録してどんなものか目を通してみる
早期退職になるまえにあらかじめどういった会社があるかを調べておくのもいいと思います。
実際、その時になってからだとショックも大きかったり、冷静に行動できないかもしれないのであらかじめ準備しておくといいでしょう。
グループ会社に転勤
ひょっとしたら大企業のグループ会社に異動という手もあるかもしれません。しかし、大規模退職者募集になるとその枠がないと思われるため情報収集がかかせないものとなってきます。
仮にグループ会社に異動できたとしても、次にあった退職者募集になった場合新参者から声をかけられる可能性も高いためあまりオススメできません。
退職準備も兼ねて時間がほしい場合はこの選択肢もありかもしれませんね。
リストラされても、お金に余裕がありそうなら
早期退職募集がされ、退職金を割増でもらって余裕がありそうなら起業してみようと思っている人もいるかもしれません。
中高年ともなると、「若い時にこれをやっておけばよかった…。」「人の下で働くのはもういいかな…。」などと思ったりもしますよね?
人生一度きりです。お金に多少余裕があるのならやってみるのもいいと思いますよ。くたびれたサラリーマンを定年まで過ごすより生き生きした生活を求めて中高年からでもやってみると失敗するかもしれませんが充実した人生を送れると思います。会社を辞める前に副業からでもかじってみるのがいいと思ってます。
大企業の中高年層までクビ?リストラ前後にやるべきことは?のまとめ
この記事では、
- 近年の大企業の人員削減、配置転換の現状
- 大企業を辞めた人、辞めることになっている人のやるべきこと
- 人員削減の予定のない会社でもやっておくべきこと
- お金に余裕があるならやってもいいのではという提案
という内容でお伝えました。
せっかく大企業に入ったのに終身雇用制度が崩れて終わろうとしています。いつまでも続くとは思わず、あらかじめ準備をしたりしていくのがいいように思います。
大企業で働く人だけではなく、中小企業で働く人も焦らずしっかり地に足をつけて進んでいきましょう。